FLAT PACKING SERIES

2002

FLAT PACKING SYSTEM 鉄は軟かい素材である。DXFデーターで書かれた図面は工場にてCADCAMに変換されレーザー加工機に送られる。薄板金属板に(1.0ミリから2.3ミリ)レーザー加工機によって線、点線、丸穴、長穴、楕円が図面どおりに描かれていく。

点線を入れた部品は、簡単に手で曲げること出来、円形に穴をあけた部品は緩やかなカーブを描き曲げることが可能だ。わずか2ミリから5ミリでつながったジョイント部分、手で曲げられる部分を私たちはLIVE HINDIと呼び、何上に曲げられた部品は、限界の角度を設ければ丁番のような働きを持たせることも可能なようだ。また単純曲げに限らずねじることも出来る。直角曲げ、R曲げ、ねじり曲げが可能なLIVE HINDIと、機械加工の精度をいかしたシステムをFLAT PACKING SYSTEM、(FPS)出来あがった家具を総称でFLAT PACKING FURNITURE(FPF)と呼んでいる。

今後私達が追求していくべきところは、セルフビルドを踏まえた商品としての可能性、このシステムならではの形態の発見、そして建築構造への応用など、各方面へヒアリングと、試作を繰り返していく予定である。あまりに当たり前の素材、鉄。柔らかな素材-鉄はFPSを通して、いままでにない新しい顔を見せてくれるはずだ。