Glass Parabola

2013

パラボラ曲面を持つガラスの器を利用した、自立型のフロアランプ。コラボレーションしたガラス作家の宮富グラススタジオは、ザギングというガラスの技術を得意としているが、彼らが制作できる最大サイズの器を依頼した。釜の大きさの制限で直径1100mm の器となったが、そのガラスの器をできるだけ軽やかに支える構造体を考えた。そして構造体と照明器具を一体にし、パラボラの焦点位置に光源を配置した。反射する光は全体の約8%で、約90%の光は透過して背後の壁面を照らす。壁面や床面を反射板とする照明器具ということになるが、美しく照らされるガラスの器を強調し、凛とした空間をつくり出す。