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設計者 | 建主 | |||||||
| 2Fコンクリート打ち | |||||||||
![]() 写真をクリックすると 大きくなります。 20050408 |
コンクリート打。 私が設計を始めたころはコンクリートといえば安藤忠雄であり、彼が言うところの作法を大いに信仰していた。当時のアルバイトをつれて壁を叩きしっかりコンクリートがまわるように職人と渾然一体となってやったものである。が、昨今は下手に素人にいじられるよりもコツを得た職人だけでやったほうが良いと言われてしまう。それでも現場監理はする必要があり、しっかり検査をしているか、何か鉄筋のミスはないか、配線は大丈夫かと確認をする。ひとつ配線のミスをみつけ、向こうからコンクリートが押し寄せてくるなか電気屋さんが配線を直してもらった。。スベリコミセーフである。実際は、その程度のミスであれば次のコン打ち時に直せたりはするのだが。 (sobiと電気屋さんの名誉のために言うと) |
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| 打ちあがり | |||||||||
![]() 20050415 |
素朴なコンクリートが打ちあがった。普通合板で型枠をつくるということは、値段を下げるための手段とはいえ、実は多少のリスクを皆で抱えることでもあった。建主、私、監督もちょっとだけ心配していた。さてあけてみて・・、多少の灰汁も見られるものの、落とせる範囲である。 いやーホットした。よかった。しかも建主から「なるほど」という最高のほめ言葉。と思ったら手形の指が・・。 詳細は建主の言にある。現場には様々なトラブルが発生する。どこぞの映画で誰かがいっていたように、まさに現場で事件は発生するのだ。図面では一ミリの狂いもなく成立しているものが。話は少々飛ぶが、コルビジェは現場でのミスを生かす術に長けていたいう。むやみやたらに直させるのではなく、そのミスを生かせないか、あるいはもっといい物にならないかと考えていたという。推測の域を出ないが、そんな彼は職人には好かれただろうと思う。ミスがミスではなくなるのだから。また彼はこうも思ったかもしれない。図面通りにできてしまったらつまらないと。 さて、この手形は如何に。 |
型枠が外れた。打ち上がりを見る。「なるほど」といった印象。コンパネの目地がそのまま転写されている。木目でもなく、
鏡面のようにピカピカでもなく、、、。つまりはコンパネそのものがコンクリートになった。想像できそうで出来なかった。
コンクリート打ちっぱなしの住宅について、「刑務所の独房だ」と語っていた人がいた。
独房の壁が打ちっぱなしかどうかは知らない。が、「イメージを、」と問われれば、
なるほどコンクリートの壁は刑務所らしい。鏡面仕上げならば、だ。今回の打ちっぱなしの壁はわずかな凹凸があり、
いわばつや消しの仕上げ。表情がある。灰汁が残ることを心配したが、目立った灰汁もない。この仕上げが普及しないのはどうしてなんだろう、と却って疑問が湧いてきた。
残念なことが1点。娘の手形がうまくつくれなかった。薬指、小指の部分がつぶれている。
傍らのコンクリートの中に石膏の塊が残っていることから、おれてしまったのだろうか。
確かにコンクリートが上から流れ込んでくれば、もしくは、つき固める際のバイブレータがあたるなどしたら、石膏ではあまりにもたよりなかった。
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| 2F壁配筋 | |||||||||
![]() 20050419 |
当然のことだが現場には様々な職人が出入りする。実際全ての職人にめぐまれるわけではない。今回はsobiというフィルターを通しての職人故か、きちんと図面はみてもらえるし、古い図面で施工してしまった!というよくありがちな間違いも少ない。写真で写っている男性は電気屋の親父で、つまり社長。定例(ほぼ毎週行われる打ち合わせ)で一番大きな声を張り上げる。監督に頼むから黙っていてくれといわれてもお構いなし。往々にして声のでかい職人と、黙々と仕事をこなす職人とでは後者の方が優秀な傾向がある。彼も残念ながらその推測の域を出ないが・・・もちろんこの道、何十年である。見ていると仕事は速い。本当に早い。あとはしっかり図面さえ見てくれればいいのだ。 お願いします。 |
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| 壁撥水材 | |||||||||
![]() 20050419 |
殆ど職人のような無駄のない動きをする渡邊さん。材料を工務店に買ってもらいそれを施主自ら塗る。ゼネコンクラスになると実は許してもらえない行為だが(安全面や保険の問題で)融通を利かせてもらい施主工事。しかも外壁。ちょっと聞いたことがない。撥水材をぬるのに、実はプロもアマチュアもあまり関係なさそうだ。塗り斑はない。むしろ素人のほうがたっぷり塗るので建物にとってはよさそうだ。 |
撥水剤を塗った。予算を捻出するため、私ができる部分は私自ら参加しての作業。これに加え、自ら作業に加わることによる建物への愛着。 さらに物件を間近に、くまなく見ることによる施主の視線でのチェックができる。 今回、おそらく竣工後には目に触れることがないであろう部分に骨材の露出とそれにともなう空洞いわゆるジャンカが若干見られた。 目に触れる部分は完璧に仕上がっているのだが。均等に作業しているのに、結果このようになってしまうおもしろさ。 撥水剤は粘性が無く、水、いや揮発性があるため、水よりもさらさらしているかもしれない。ローラーのスポンジにも大量に吸い込まれる。 この状態で塗ると壁面を流れるように 滴り落ちる。といって、少なすぎると何度も漬け直さなければならず、手間取る。 ペンキ程度の粘度が素人にとっては一番扱いやすい。一斗缶でこの建物外壁が塗れる、とのことだったが、 1階部分だけでおそらく半分ほど使ってしまったのではないか。経済性だけで考えるとプロの手による適正量での処理のほうが結果安くなるのでは、などと心配になる。 また、都心での狭小敷地での施工の難しさを体験できた。隣家の壁によりかかりながら、いや、寄りかかれるだけの空間があればましだった。決して細身ではない私はしゃがむこともままならない。千葉の家の際は、周囲に十分な空間があったこともあり、目をつぶっても歩けるほどの足場が組まれていた。今回は、単管パイプ2本分だけ。これから先2階、3階を塗る際は、地下足袋に命綱は必需品だ。 | |||||||
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Keiji Ashizawa
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2004 | |||||||