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設計者 | 建主 | |||||||
| 外壁塗装仕上げ | |||||||||
![]() 20050715 |
出来るだけ建主には家作りに参加することをお勧めしている。ひとつにはコストのためというのがあるが、自分が手を加えたものは何しろ愛着がわく。また家というのはメンテナンスが必要なものであるから、ちょっとした塗装や、ネジを締めることなどできるにことしたことはない。当然のことながら、そんなことを渡邊さんに言う必要もないほど、館山のセカンドハウスで経験されている。設計当初からベランダ、中庭、屋上の木床デッキはご自分でやられるということを決めていたようであった。外壁をぬるというのは実に大変であることは右の渡邊さんの文書を読めばよくわかる。現場の職人が外壁を塗る建主は初めて見たと言っていた。私もである。実は塗装は外壁ばかりではない。内部の建具と間仕切壁を除く全ての塗装は渡邊さんによって施される予定。 |
外壁のペイントを仕上げなくてはならない。梅雨空を眺めつタイミングをまっていたら足場をはずすタイミングが迫ってきてしまった。15日金曜日、会社を休んで決行。塗装には向かないほどの真夏日となってしまった。 朝8時から作業開始。3階部分にスーパーサームというなんでもスペースシャトルにも使用されている遮熱材を塗る。ほぼ1日をかけて2度塗りを終える。が、材はまだある。塗るタイミングは今日しかない。厚く塗れば塗るほど効果があるらしい。再び作業開始、日没までつづける。材はまだ残った。 熱中症一歩手前だったようだ。水分の補給が足らなかったようだ。家についたころから頭が痛くなり体が動かなくなってしまった。夕食、日頃は健康のために控えるよう妻に制限されている塩辛だが、この日は、「塩辛食べて塩分補給して」と妻。 腕と、足腰が筋肉痛だ。狭い足場を緊張して歩くため、足に負担がかかったようだ。翌日朝5時からふたたび作業開始。ようやく材を使い切った。翌々日、ふたたび作業。スーパーサームの上に保護材、そして3階以外の部分にランデックコートという撥水材を塗る。ランディックコートにはわずかに白が混じっている。これが結構曲者で、塗りムラがすぐにでてしまう。完成後見える部分は丁寧にぬったものの、完成後隠れてしまう部分はかなり適当に塗ってしまった。丸々2日かけて、作業を終了。2日間を通して芦沢さんのスタッフ、鈴木君が手伝ってくれた。さらに作業が2日で終わるかどうか、微妙なタイミングでもう一人、しかも女性のスタッフが「塗ってみたい」と手を貸してくれた。現場の作業において1+1は2以上になる。一人で作業した場合は、4日では終わらなかっただろう。 |
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| 玄関ドア | |||||||||
![]() 20050715 |
黒皮鉄板による引き戸である。建主によって包丁や刀に使うオイルによって仕上げられる。素朴なコンクリートに良く合う素朴な表情をもつ黒皮の鉄板。しかしながら外部である。雨かかりがないとしても錆びの問題は残る。建主の渡邊さんだから勇気をもって選択させてもらった。 | ||||||||
| キッチン | |||||||||
![]() 20050720 |
渡邊さんとの打合わせは、以前イタリア料理屋の料理人との厨房打合わせを思い出させた。如何に動くか、シンクとレンジの大きさ、場所、高さに対するこだわりは、まさに料理人である。故に、7mのステンレス厨房が出来上がった。料理人渡邊さんの考えにおいては全く持って無駄がない。 とはいえ、私自信食べる専門で作るほうはからきし駄目である。自分がこの厨房が必要かどうかと聞かれれば、奥さんとほぼ同じことを口にせざる得ない。ところが今度は作り手の立場から言わせてもらうと、壁から壁まで整然と並んだ特注厨房機器は圧巻である。全く持って住宅のキッチンという趣はない。そこが実は気に入っている。 |
今回、キッチンに一番こだわった。こだわった結果、まだ未完である。妻は完全格納派、一方の私は作業の効率から出しっぱなし派、よく言えば見せる収納。結局、カウンター上部の収納は作りつけてもらったものの、カウンター下はスケルトン、そしてバックカウンターは形すら無い。使いながら妻と私お互いが納得ゆく形に仕上げてゆきたい。おおよそ全長が7メートルのカウンター。これはぜひともほしかった。7メートルには理由がある。奥から順に、メインシンク、IHコンロ、鍋用シンク、ガスハイカロリーコンロ、そして一番手前にグラス用シンク。どれも私には必要なものだ。妻はひとこと「無用」。使う日を楽しみにしている。 | |||||||
| 階段手すりとキッチン | |||||||||
![]() 20050720 |
階段、手すりともスチールの黒皮。建具と同じ材料で、素地のままである。手すりはsuper-robotに施工してもらっている。繊細な彼らのアルゴン溶接が、スチール素地の荒っぽさに品を与えている。空中を飛んでいる鉄骨の上にこれまた黒皮の鉄板による床が張られる。鉄とコンクリートの空間。しかも、すっぴんの状態である。なぜか元気な空間だなーと感じるのである。 |
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| 足場がとれた。 | |||||||||
![]() 20050802 |
ついに足場が取れた。いろんなところから眺めてみる。最初は紙の上の絵空事である。それがすっくと目の前に立ちはだかっている。一言気の利いたことを書きたいのだが、書けない・・。 昔、映画監督の岩井俊二さんが、何かのインタビューで、映画のコンセプトなんて、出来上がったときに答えられるわけがないといっていた。彼が気になるのは、細かい編集部分であったり、色だったり、**コマ目の、**のシーンについて気になるのであって、全体のコンセプトなんて吹っ飛んでしまっているのだ。 本当はこれではいけないのだろうと思いつつも、彼の言い訳を使わせてもらいたい。全体も部分も両方大事。 |
足場がとれた。全貌が現れた。ちょっと気にしていた塗り斑もそれほどでもなかった。 撥水材にわずかに白を入れてもらった。白を入れるとスプレー塗装をメーカーは強く勧めている。確かにローラーでは塗り斑が出やすい。見えない所は斑がでることを覚悟で大雑把にぬった。その代わりにファサードは入念にぬった。正面からの眺めは良い、と手前味噌。離れて眺めるとぽっかりと開いた空間を一杯に埋めるように建てられている。天空率を駆使してもらった結果だ。斜線規制によって建物の形が醜くなることもなく、すっくと立ち上がっている。ファサードは道路に沿ってやや斜め。右側の角がやや鋭角になっている。建物全体をよりシャープな印象にしている。電柱、電線が視界をさえぎっているのが残念。電柱、電線が無くなれば日本の町並みもだいぶ良くなるのに、と日頃から思っている。 |
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Keiji Ashizawa
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2004 | |||||||