TOMI. Ginza
Site: 東京
Architect: 芦沢啓治建築設計事務所
Project architect: 芦沢啓治 / 村松かなえ/ 丸山良太
株式会社ライフワン / 株式会社房舎計画工房
家具:Karimoku Case / 石巻工房 / ARIAKE
ブランディング:芦沢啓治建築設計事務所 / 6D
Photo: 見学友宙
Credit
照明計画: AURORA Inc. / 市川善幾
東京・新富町に位置する既存のホステルを改修し、1フロア1室のスイートで構成されるブティックホテルへと再生したプロジェクト。銀座や東京駅から徒歩圏内という立地を活かし、旅先でありながら日常の延長として過ごせる環境を目指した。
もともと複数の宿泊室で構成されていたフロアを、1組のゲストのための独立したスイートへと再編。ゆとりのあるリビング空間と2つの寝室によって構成される客室は、家族やグループでの滞在に対応している。また、ソファベッドやキッチン、洗濯機、ダブルシンクの洗面台を備えることで、中長期滞在にも対応する環境を整えている。
1階と2階には、ホテルに併設する「dotcom coffee」を計画した。ホテル利用者だけでなく地域の人々にも開かれた場とすることで、街との接点を生み出している。ホテルとカフェを別々の機能として捉えるのではなく、一連の体験として計画し、レセプションを兼ねたカフェカウンターをはじめ、素材やタイル、ディテールに至るまで共通した考え方のもとでデザインを行った。
また、本プロジェクトではグラフィックデザインスタジオ6Dと協働し、ブランド開発も並行して進めた。ブランドを象徴する赤茶色をサインやアメニティ、館内のさまざまな要素へ展開し、グラフィックやサイン計画を建築の延長として捉えることで、滞在全体を通して一貫した体験を生み出している。
家具には、芦沢啓治建築設計事務所がこれまでにデザインしてきたプロダクトを中心に採用した。各メーカーの協力のもと、ホテルの用途や客室のスケールに合わせた調整を行いながら、Karimoku Case、ARIAKE、石巻工房によるオーク材を基調とした家具で空間を構成している。また、各客室にはDynaudioのHi-Fiスピーカーを設置し、滞在にもうひとつの豊かな体験を加えている。
建築、インテリア、ブランディング、ホスピタリティを横断的に捉えながら、このプロジェクトではホテルを日常の延長として考えた。目的地として完結するのではなく、街とのつながりを持ちながら、訪れる人々が自然に居場所を見つけられる環境を目指している。
Credit
照明計画: AURORA Inc. / 市川善幾
Photo: 見学友宙