House by the Kamo River
2024
Site: 京都
Architect: 芦沢啓治建築設計事務所
Project architect: 芦沢啓治/本條理恵
施工: 祇園内藤工務店
Photo: 見学友宙
京都・鴨川沿いに建つ町家を、クライアントや友人たちが過ごす別荘へと改修した。東山を望み、川床文化が息づくこの場所ならではの環境を生かしながら、風景とともに過ごす時間を大切にした計画である。
長い年月を経て改修が重ねられてきた町家は、2階の一部が洋室へと変わっていた。解体を進める中で現れたのは、美しい既存の小屋組だった。本計画ではその架構を生かしながら、断熱性能や遮音性能を向上させることで、京都の四季を快適に過ごせる環境を整えている。
この住宅において最も大切にしたのは、鴨川の風景とともに暮らすことである。川に面した側には新たな大開口を設け、光と風、そして移りゆく季節を室内へと招き入れた。壁面は淡いグレーに調色した漆喰で仕上げることで、時間によって変化する光や陰影をやさしく受け止める背景となっている。
玄関の扉を開けると、視線は自然と鴨川へと引き込まれる。窓辺に腰掛けて川の流れを眺めたり、東山の稜線に移ろう季節の気配を感じたり、街の中心にありながら、自然のリズムに身を委ねることのできる住まいを目指した。